スマートグリッドの基礎知識

次世代の電力ネットワークであるスマートグリッドについての話

これからの電気メーター

これまで世界で使われてきた電気メーターは、電気の消費量を累積で示すものとなっていて、毎月どれくらいの電気を使ったのかを知るためには、現在の数値化から、前回の数値を差し引くといったアナログな図り方で、検針員が点検にいくというものでした。



昔は毎月ほぼ同じ日に検針員が検針し、その数値を手書きし使用者にお知らせし、その後、使用料や電気代を通知するという流れだったのですが、現在では、携帯端末に数字を打ち込めば電気代を計算しプリントアウトするというシンプルなものとなっていますが、それでもメーターの数字を人間の目で確認するという作業があり、できれば遠隔地より自動で検針できればいいという考えはあったのですが、自動検針に要する新しいメーターシステムを構築するための費用や経費が、検針員を送り検針するよりもコスト高なうえ、検針員の雇用も関係することから、なかなか本格的に稼働することはありませんでした。


現在の日本のメーターはほぼすべてにおいて数字で読み取れるようになっているのですが、世界を見回すとまだまだ昔ながらのアナログなメーターが広く使われています。


とはいえ、電気メーターには正確性が求められますので、その精度を確保するためにどこの国でもメーターの検定は行われていて、日本では精度が落ちないよう、10年で取り換えることになっています。