スマートグリッドの基礎知識

次世代の電力ネットワークであるスマートグリッドについての話

発電量を調節するためには

真夏の一日の電力消費量は午前8時くらいから増え始め、午後2時から3時くらいに最大ピークを迎え、この数値は夜間のほぼ2倍となります。



発電には、石油火力発電や原子力発電の他、複数の方式があり、それぞれの特徴を活かしピーク時の電力不足に備えているのですが、夜間には発電しすぎることがないように細やかな調整が行われています。


その調整は、気候や気温などが考慮され、秒単位でどの発電所の出力を上げるのか、下げるのかが自動調整され、最も経済的な方法がとられています。


というのも、電気は貯めることが難しく、原則的には需要と供給を常に一致させておく必要があるのです。


そんなことから、発電量が予測しにくい風力や太陽光では需要と供給のバランスを制御するのが難しく、そのため必要となってくるのが、電力の把握、制御を可能とするスマートグリッドなのです。